アフターコロナ アクリル板に代わる、アクリルグッズの新しい価値
アフターコロナ時代において、我々の生活は大きく変化しています。
この変化に伴い、アクリル商品の需要も新たな方向に向かっています。
以前はアクリル板が主流でした。しかし、今ではアクリルグッズが注目されています。
それでは、なぜアクリルグッズが注目されているのでしょうか。
コロナ禍では「アクリル板」。アフターコロナは「アクリルスタンド」
コロナ禍で変わった消費行動
コロナ禍では感染防止にアクリル板の需要が広まり、卸元が品切れになるほどの売れ行きでした。
「有機ガラス」とも呼ばれるアクリルは透明度が高く、空気感染を予防しながら対面での会話を可能にしました。
人との交流が減り、「おうち時間」が増えたコロナ禍。アニメやTVドラマ、ゲームなどの映像コンテンツにハマる人が続出しました。この時期に大ブームとなった「推し活」。
好きなアイドルやキャラクターを「推し」といい、グッズを収集するファン活動のことを「推し活」言います。
「推し活」ブームの中で、着々と売れ行きを伸ばしたのがアクリルグッズです。
アクリルグッズの利点
安価で大量生産が可能に
アクリルグッズの需要が増加している理由はいくつかあります。
第一に、アクリルグッズは安価で製作でき、大量生産が可能です。
利益率の高さから、多くのファンを抱える二次元コンテンツの物販として適材でした。
かつてオタク系のファングッズでは「フィギュア」が人気商品でしたが、立体的な人形を製作するのに莫大なコストがかかります。
その点、アクリルでできたフィギュア「アクリルスタンド」は、アクリル板に写真や絵を印刷するだけなので、製作コストが削減でき、短期間で大量生産が可能になりました。
柔軟性と安全性
第二に、アクリルグッズは発色の良いものが多く、柔軟に加工ができます。
一点ものに近いクオリティを求める人々が増える中、アクリルグッズはそのニーズを満たすことができました。
またアクリルは堅牢性が高く、破損したとしてもガラスのように飛び散りません。
安全性の高さから、年代を問わずに使用できる魅力もあります。
アフターコロナ時代のアクリルグッズ市場の展望
エンタメ産業にとどまらない! さまざまな業界が活用中!
アクリルグッズ市場は、アフターコロナ時代においてさらなる成長が期待されています。
ブームが続く「推し活」は、さらにアクリル商品の需要を拡大することでしょう。
近年では「アイドル」や「アニメ」などエンタメ産業にとどまらず、インテリア業界・行政などもアクリルを使った商品開発を行っています。
例えば、店舗や商業施設では、アクリルグッズが商品ディスプレイやPOPとして活用されます。
透明なアクリル製の棚やディスプレイケースは、商品の魅力を引き立て、購買意欲を高める効果があります。
またロゴやメッセージを入れたアクリルの看板やポスターは、企業のアイデンティティを強調し、オフィス環境を華やかにします。
手軽に作成でき、なおかつ様々な用途のあるアクリルは企業ブランディングにぴったりです。
おわりに
さらなる購買行動へ
身近だからこそ、身に着けやすい。安価だからこそ、大量に買える。
手軽さや親しみやすさが消費行動に火をつけ、さらなる購買行動へとつながっています。
企業や製作者は、これらの動向を踏まえて、消費者ニーズに合った製品の開発や販売戦略の構築に取り組むことが重要です。